「狭山茶」は、埼玉県内産及び埼玉県に隣接する東京都西部地域産の荒茶を100%使用した茶を言います。
同原料の荒茶を50%以上100%未満使用したものは「狭山茶ブレンド」と表示できます。 ただし、どちらも埼玉県内及び埼玉県に隣接する東京都の西武地域で最終的に仕上げ製造したものでなければいけません。
(平成16年埼玉県茶業協会制定「狭山茶の表示に関する基準」より)
入間市・所沢市・狭山市・飯能市・日高市・鶴ヶ島市・川越市・東松山市・坂戸市・ふじみ野市・三芳町等の県西部地域から、
大宮市・上尾市・春日部市・新座市・志木市・蓮田市・久喜市・白岡市等の県東部地域、そして近年では秩父市・横瀬町等の秩父山地地方と、広い地域で栽培されています。
特に、狭山丘陵に位置する埼玉県西部の入間市・所沢市・狭山市は特に栽培生産量が多く、最も栽培の多い入間市の金子地区の丘陵には一面の茶畑が広がり、狭山茶のシンボルとなっています。
どんなお茶なの?
地元では「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」といわれ、仕上げの工程で行われる「狭山火入れ(さやまびいれ)」による独特の香ばしさや、
厳しい気象条件のもとで育つ肉厚の葉を用いることによる、甘く濃厚で、コクのある味に特徴があります。
また、茶業の形態としては、農家が自ら栽培した葉を製茶し、販売までを一貫して行う「自園・自製・自販」形態が主流となっています。
どんな品種が多いの?
埼玉県で栽培される茶の品種は主に、「やぶきた」「さやまかおり」であります。
埼玉県茶業研究所などで埼玉県独自に育成・誕生した品種としては、「さやまかおり」「ふくみどり」「ほくめい」「むさしかおり」「さいのみどり」「ゆめわかば」等がございます。
花のかおりがほのかにする「ゆめわかば」など、ユニークな品種も開発されています。